レコーディングだぜ!! 5

12時半 レコーディング開始

ちょっと更新に間があいてしまいました…。すみません。レコーディングの続きを書いていきましょう。

9月23日(木)の午前にPVが終わり午後はいよいよコーラスのレコーディングです。参加してくれるのは沖縄市ジュニア合唱団のみんなと公募で参加をしてくれたみんなの登場です。
私は午前の撮影を終え大急ぎでスタジオに向かいました。が…やはりちょっと遅刻。みんなは集合していてレコーディング始まっていました。いかんいかん。

レコーディングの部屋には一人ずつ入って歌います。レコーディング自体はみんな経験しているようけれども、ひとりで歌って録音というのが初めてのようです。合唱団なのでみんな同時に歌って演奏してそれを録音する。というのが本来あるべき形ですけども、コロナですからねぇ…いたしかたない。

当初はマスクをしてみんなで一緒の部屋に入って録音。というプランだったのですが、良い音で録れない。こもってしまうんです、声が。マスクしているので。
それに勝手にコンプがかかった様になってしまう。(コンプとはコンプレッサーというエフェクトで音の大小をコントロールするシステムのことです。)

これではせっかく良いパフォーマンスをしても音が良くない。それはマズい。ここまでみんな良いパフォーマンスをしてくれてる。
みんなの想いが音に詰まっている。なんとしても良い作品に仕上げたい。
というわけで、マスクを取って一人づつ録音する事になりました。
一瞬とまどいが隠せないみんな。それでも、ポジティブにとらえて「やってみよう」ということに。これこそ沖縄ソングを実行するポイントです。私がついたころにはブースは大盛り上がりです。(ブースとは録音スタジオの外にあるコントロールルームです。)

どんな感じにに盛り上がっているかというと…スタジオの中には録音する子が一人ヘッドフォンをして歌っています。外のブースには歌っている声と曲がモニタースピーカーから流れます。その音に合わせて大合唱。みんなで手もつないで歌っていました。

音楽や歌は一瞬でその場の空気をかえてしまうパワーがありますねー


D-51さんの作ってくれたメロディは歌いやすいし覚えやすいんです。1回聞いたら覚えます。それってポップスとしてものすごい事です。

すぐ覚えることができて、すぐ歌える。ポップスとして極上です。録音が終わった子は安心しきって超ハイテンション。これから歌う子もちょっと心配顔ながらテンション上がったまま録音へ。超極上の瞬間です。ものすごいレコーディングです。

みんなの歌声がどんどん重なって…どんどんできあがっていく。芸術が成長する時間の共有。どきどきわくわくの共有です。

このテンションのまま公募で参加してくれた女の子の姉妹も歌ってくれました。ちゃんと音源を聴いてくれてしっかり練習をしてきてくれました。

感謝、感謝です。

18時 ドラムレコーディング

18時はドラムのレコーディングです。女子高校生です。
本編は私が叩いています。彼女にはフリーセクションの部分を叩いてもらいました。全部で18小節。

7月のソングミーティングで最初に私に声をかけてくれました。
「ドラムやっているんですけど…どうしたら本番緊張しないですか?」確かそんなような質問だったと。私がドラマーと知っていてくれての質問でした。
もうその瞬間にレコーディングに参加してもらおうと決めてました。

ソングミーティング終わってさっそく声をかけました。
「D-51さんと一緒にレコディングしない?」「する!」はい、決まり。


その後、ソングミーティングから歌詞ができあがりメロディができあがり、デモ音源ができあがりました。私はドラムのパターンを作りそれを動画にして彼女に送りました。演奏の動画とワンポイントのアドバイスメッセージを入れて。
私はレコーディングの日にちの数日前に沖縄に入りました。
どこかの時間で一緒に練習するつもりだったのですが…時間があわず…ぶっつけ本番。(んま。ぶっつけでトライするのも音楽のひとつのあり方ですからね!)

そんな彼女のレコーディングがいよいよ始まります。彼女にとっても初めての経験のはず。18小節。たった18小節。しかし、彼女にとってはとても長い18小節だったとおもいます。

テンション上がるとどうなるか?鼓動が早くなります。
これはドラマーの性(さが)と言っていいと思います…。


でもね。鼓動が早くなるとテンポがはやくなっちゃいます。彼女はまさにそれでした。1テイク目。ガイドのクリック(メトロノーム)よりも速くなってました。

困惑している彼女にアドバイス。次のテイクからはだんだん落ち着いてきました。いつも練習している感じに戻っていくのが感じられました。ちゃんと練習した結果ですよ。いいじゃないですか!

「ちょっとやればできる!」(ティモンディ高岸風)

セッティング中


数テイク後OKが出ます。とても良い演奏が録れました。
彼女はエンジンがかかってきて「もうちょっとやっても良いですか?」

この気持ちが前のめりになるのって嫌いじゃないです。もっと行けーーーー!!って言いたいところでしたが次の作業があるのでここで終了です。よくがんばってくれました。もう大丈夫

20時 ミックスダウン

みんなの録りが終わりました。いやーーー濃厚な時間でした。
ここからは仕上げです。みんなのパフォーマンスを作品に仕上げます。
私は機材を返すためにちょっとスタジオを離れます。

ミックスダウンという作業です。ミックスダウンとは、それぞれ個別に録音した音の音量などを調整して、最終的な作品に仕上げるという作業です。録音したら終わりじゃないんですよね楽曲作りって。たとえば、ドラムがやたらと主張しているバンドのCDなんてうるさいだけですよね?みなさんの耳に楽曲が届けるということは、みなさんにとってなるべくきもちのいい音に調整して届ける作業も含まれた話になってくるんです。

エンジニアの東江さんとデレクションの清本さんが方向性を打合せしてお任せしました。大急ぎで機材を返して戻ってくると・・・できあがってるじゃん!!! しかもめちゃカッコいい。


若いときの話ですが、、わたし。実はあまりミックスダウンで満足した事ないんです。いつも違う。演奏して伝えたいこととできあがった作品が伝えることがズレているんです。演奏者が何を表現したいかが再現されないことが多かった。

最近一緒に作業するエンジニアの人たちはその辺りをクリアーにしてくれて最高の仕事をしてくれます。東江さんも同じです。みんなのパフォーマンスを増幅させてくれています。
楽しい気持ち、アチコーコーな気持ち、世界のどこよりも青い海の景色を、小さな島から願う平和を、大好きなこの島を最大限に増幅してくれました。
いやーーー大満足です。いいレコーディングでした。

レコーディング終了して

緊急事態宣言発令中だったのでどこにも寄らずホテルに帰ります。
ひとりで打ち上げです。
みんなの演奏している姿が思い出されます。


このイベントのプランニングをした時に核となるのは楽曲作り。
まず考えたのは純粋な沖縄ソングにしたかったことです。
伝統芸能をとても大切にする沖縄の楽曲の中にちゃんと残したかったんです。
そういう意味では構想にご協力頂いた組踊の仲嶺良盛さんに本当に感謝です。
そしてアレンジのasa:leeのお二人、興津 博規さん。私の無茶振りを形にしてくれて本当に感謝です。

そしてとても素敵な曲にしてくれたD-51のお二人。
さすがの超一流でした。ありがとうございました。
それからそれから、沖縄のミュージシャンの安田陽さん伊集タツヤさんお見事です。感動しました。


ソングミーティングに参加してくれたみんな、録音で歌ってくれたみんな、演奏してくれたみんな、ダンスを振り付けてくれたみんな、とても思いの詰まった良い作品にできあがりました。
曲がみんなの想いが注入されるごとに成長していく様を目の当たりにできて幸せでした。

でもここからスタート

これからもっともっと曲がみんなの手で育っていきます。
この曲に絡んだワークショップも来年から始まります。
その内容ももうちょっとしたら発表できます。


そして表には出てこないカッコいい大人たち。改めてみなさんにお礼をこの場を借りて申しあげます。本当にありがとうございました。

残念ながら、新型コロナウイルス感染症に関する諸問題で、イベントは来年に延期となりました。この活動を通して知り合った、ある方がおっしゃっていました。「新型コロナはこの沖縄の人々の沖縄らしさを奪っている」感染症に文句を言っても仕方ないことはわかっています…

だったら、この沖縄ソング大発表会で、その沖縄らしさを大爆発させてもらおうじゃないか。そう思っています。

新しい日程などは近日中に発表できる見込みとなっています。延期したからには、その分さらに中身を豊富にした発表ができる見込みともなっていますので、みなさん期待していてください。